サイクルオペレーション株式会社
ブログ記事サイクルオペレーション株式会社
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10月スタートです
Posted Date:2012/10/01(Mon) 07:53
今日は教養(?)の時間ですよ~。
宜しければお付き合いください。
中国東北部で発生した殺人事件について、以下簡単に流れをまとめています。
事件の流れについては、ゆっくりと頭の中でイメージしながら読んでみてください。
1. 6月に旅行中の日本人技師と旅館経営者の2名が、中国兵に射殺されるという事件が発生した。
2. 7月末になって日本側は殺害の事実を把握して外交交渉を開始。
3. 8月に日本で殺害の事実が報道される。
4. 中国側は事件の責任を認めることに消極的で、報道の中には「事実無根」というものもあった。
5. 日本政府は国際協調路線を重視した解決を模索したが、国民の間では「弱腰外交」と批判され、対中強硬論が台頭する。
事件の経緯をお読みいただいて、「なんでそんな流れになるの?」という、違和感は無いかと思います。
「そりゃあ、さすがに国民も怒るよなあ」と感じる方が多数派なのではないかと推測します。
私だってこんな事件を聞いたら、「ええ加減にせいよ!中国め!」と感じることでしょう。
実はこの事件、今年の6月に発生した事件でなく、事件が起きたのは1931年のお話なのです。
最終的にはいわゆる日中戦争にまで至る、日本と中華民国の間で発生した紛争・戦争状態の大きな契機になった事件です。
まず、頭の中を整理しましょう。
1931年から1945年までの間、日本と中国は継続して紛争・戦争状態にあった訳ではありません。
満州事変→終結→第一次上海事変→終結→支那事変→大東亜戦争のように、紛争を繰り返した末に、戦争状態に突入したと理解するのが正しい。
詳しく書くとエライことになるので省きますが、十四年にわたる不継続な日中間の紛争、戦争の最初は「満州事変」です。
そして、満州事変の契機になった事件は、最近の中国での反日デモでお聞きになったであろう「柳条湖事件(りゅうじょうこじけん)」です。
柳条湖事件とは、1931年9月18日に関東軍の謀略によって起こった、満州事変の発端となる鉄道爆破事件です。
そして、柳条湖事件の契機になった出来事の一つが、冒頭の殺害事件です。
世論は中国側の非道を糾弾し、対中強硬論が一挙に強まって、日中関係が緊迫していたという訳ですな。
もちろんこれ以外にも様々な要因があったわけですが、国家間の紛争には世論の後押しがなければなりません。
対中強硬論形成にあたって、最大の契機になったのが冒頭の殺人事件だったと考えています。
ちなみに、冒頭の事件は「中村大尉事件」と呼ばれます。
「大尉」というところで疑問が出ると思いますが、事件には様々なウラがあります。
まず、「1.」の殺害された技師というのが、実は参謀本部の現役将校だった。
対ソ戦に備えた情報収集のために、旅行者に偽装して情報収集していたわけです。
「2.」の外交交渉ですが、中国当局には身分を偽っての偵察行為はスパイ活動であり、射殺されて当然という思いがあった。
日本側には、対ソ戦の情報収集をしている現役将校を射殺するとは何事か!という思いがあった。
「3.」以降は…「マスコミ」の問題ですわ。
世論形成にあたって、マスコミの果たす役割は今も昔も大きい。
日中間に、ボタンの掛け違えがあることが正確に報道されていなかったようですね。
ソ連に備えなければならなかった日本の事情と、中国の面子の問題を国家間で冷静に処理しなければならないわけですが、マスコミが煽ると収拾がつかなくなる。
特に新聞とラジオ位しか情報収集手段の無い状態においては、マスコミの役割と責任は極めて大きい。
現在はインターネットがありますが、あまりに情報が氾濫しすぎて何が真実なのかを読み解くのは難しいし、中国のように国家権力によって情報統制されていては、意味が無くなってしまう。
これ以上書くと、こちらの収拾がつかなくなるので止めておこう。
勝手にまとめると、
1.今も昔も、人間の考えること、行動に大差は無い。
2.歴史は先人の知恵と教訓の宝庫
ということが見えてくると思います。
別に歴史の勉強をするためにこんなことを書いたんじゃなくて、大局観を持って自分と会社を見つめようと考えていまして。
何ていうかな?
二次元の世界から会社の先行きを見ようとするのでなく、立体的に上から先行きの流れを見通したような判断を下して行きたいと思っています。
後々、「よく考えればこうだったな」とか「こうするべきだった」という後悔の無いよう、経営を勉強するために歴史を勉強しているというのが正確ですね。
とにかく、新しい月が始まりましたので、また全力で立ち向かうしかありませんね~。
宜しければお付き合いください。
中国東北部で発生した殺人事件について、以下簡単に流れをまとめています。
事件の流れについては、ゆっくりと頭の中でイメージしながら読んでみてください。
1. 6月に旅行中の日本人技師と旅館経営者の2名が、中国兵に射殺されるという事件が発生した。
2. 7月末になって日本側は殺害の事実を把握して外交交渉を開始。
3. 8月に日本で殺害の事実が報道される。
4. 中国側は事件の責任を認めることに消極的で、報道の中には「事実無根」というものもあった。
5. 日本政府は国際協調路線を重視した解決を模索したが、国民の間では「弱腰外交」と批判され、対中強硬論が台頭する。
事件の経緯をお読みいただいて、「なんでそんな流れになるの?」という、違和感は無いかと思います。
「そりゃあ、さすがに国民も怒るよなあ」と感じる方が多数派なのではないかと推測します。
私だってこんな事件を聞いたら、「ええ加減にせいよ!中国め!」と感じることでしょう。
実はこの事件、今年の6月に発生した事件でなく、事件が起きたのは1931年のお話なのです。
最終的にはいわゆる日中戦争にまで至る、日本と中華民国の間で発生した紛争・戦争状態の大きな契機になった事件です。
まず、頭の中を整理しましょう。
1931年から1945年までの間、日本と中国は継続して紛争・戦争状態にあった訳ではありません。
満州事変→終結→第一次上海事変→終結→支那事変→大東亜戦争のように、紛争を繰り返した末に、戦争状態に突入したと理解するのが正しい。
詳しく書くとエライことになるので省きますが、十四年にわたる不継続な日中間の紛争、戦争の最初は「満州事変」です。
そして、満州事変の契機になった事件は、最近の中国での反日デモでお聞きになったであろう「柳条湖事件(りゅうじょうこじけん)」です。
柳条湖事件とは、1931年9月18日に関東軍の謀略によって起こった、満州事変の発端となる鉄道爆破事件です。
そして、柳条湖事件の契機になった出来事の一つが、冒頭の殺害事件です。
世論は中国側の非道を糾弾し、対中強硬論が一挙に強まって、日中関係が緊迫していたという訳ですな。
もちろんこれ以外にも様々な要因があったわけですが、国家間の紛争には世論の後押しがなければなりません。
対中強硬論形成にあたって、最大の契機になったのが冒頭の殺人事件だったと考えています。
ちなみに、冒頭の事件は「中村大尉事件」と呼ばれます。
「大尉」というところで疑問が出ると思いますが、事件には様々なウラがあります。
まず、「1.」の殺害された技師というのが、実は参謀本部の現役将校だった。
対ソ戦に備えた情報収集のために、旅行者に偽装して情報収集していたわけです。
「2.」の外交交渉ですが、中国当局には身分を偽っての偵察行為はスパイ活動であり、射殺されて当然という思いがあった。
日本側には、対ソ戦の情報収集をしている現役将校を射殺するとは何事か!という思いがあった。
「3.」以降は…「マスコミ」の問題ですわ。
世論形成にあたって、マスコミの果たす役割は今も昔も大きい。
日中間に、ボタンの掛け違えがあることが正確に報道されていなかったようですね。
ソ連に備えなければならなかった日本の事情と、中国の面子の問題を国家間で冷静に処理しなければならないわけですが、マスコミが煽ると収拾がつかなくなる。
特に新聞とラジオ位しか情報収集手段の無い状態においては、マスコミの役割と責任は極めて大きい。
現在はインターネットがありますが、あまりに情報が氾濫しすぎて何が真実なのかを読み解くのは難しいし、中国のように国家権力によって情報統制されていては、意味が無くなってしまう。
これ以上書くと、こちらの収拾がつかなくなるので止めておこう。
勝手にまとめると、
1.今も昔も、人間の考えること、行動に大差は無い。
2.歴史は先人の知恵と教訓の宝庫
ということが見えてくると思います。
別に歴史の勉強をするためにこんなことを書いたんじゃなくて、大局観を持って自分と会社を見つめようと考えていまして。
何ていうかな?
二次元の世界から会社の先行きを見ようとするのでなく、立体的に上から先行きの流れを見通したような判断を下して行きたいと思っています。
後々、「よく考えればこうだったな」とか「こうするべきだった」という後悔の無いよう、経営を勉強するために歴史を勉強しているというのが正確ですね。
とにかく、新しい月が始まりましたので、また全力で立ち向かうしかありませんね~。
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Entry title:10月スタートです
(Blog title:デラざっぴん株式会社~東海・北陸・近畿で営業中の、正規金属屑商の日記です~)
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