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弊社ソフトバンク携帯は解約します

Posted Date:2012/09/11(Tue) 06:03

「原発をゼロにするのか、存続させるのか?」

国民の中で多様な意見があるし、次の総選挙に向けて各政党の方針も揺れ動いているようです。


私は原発をゼロにするのか否かという問題よりも、「電力料金はどうなるのか?」が、問題の本質であるような気がします。

「原発の是非」ではなくて、「電気料金上昇の是非」ね。


ただでさえバカ高い日本の電気料金。

これ以上電気料金が上昇すれば、日本の国際競争力は失われ、多くの産業が空洞化するという懸念があります。


少し、電気料金と国際競争力の因果関係について例示しましょう。

少なくともウチの社内でも、今ひとつピンと来ていない人も多いと思いますので。


現在、日本で鉄を一トン作るのに、およそ5,000円の電気代がかかるとしましょう。

一方、日本より電気料金が安い国、例えば韓国では一トンあたり3,000円、中国では一トンあたり2000円の電気料金だと仮定した場合、日本で製造するという理由だけで、1トンあたり2,000~3,000円コストが高くついてしまう。


日本の電気代がさらに上昇して、鉄を作るのにおよそ1万円の電気代を要するようになった場合・・・

さすがに日本国内で鉄を作るバカはいなくなるでしょう。

海外に移転すれば、電気代は安くなるわ、法人税は安くなるわ、労働法制にかかる諸経費は安くなるわで、高い競争力を持つことが出来る。

海外で作った製品を日本に送れば、多くの人にとっては「今までどおり」なわけですが、電炉メーカーが言う二万人の従業員の大半はクビになる。

国際競争力の低下→産業空洞化→雇用の消失とは、こういう構図です。


お断りしておきますが、原発は発電コストが安いと主張するものではありません。

実は原発の発電コストが高いなんて主張もありますし、原発の発電コストの安さがこれまで喧伝されてきたのは事実でしょう。

ただね、そんな論争に興味はないのですわ。論争は勝手に学者がやっとけば良い。

電力料金が安いという現実があれば、それで良いの。


自動車にしても、家電にしても、モノ作りには電力を消費します。

電力の料金が上昇するということは、上昇した国での製造コストが上昇し、競争力が減退する。

自分に無縁な難しい話と思っていても、最終的には自分の身に直結するのです。


特に製造業に代表される産業界は、電力料金の上昇によって製造拠点の海外移転を余儀なくされる恐れが十分にあるわけで。

経済団体が懸念する「多くの雇用が失われる」というのは、脅し文句でも何でもないでしょう。


弊社も他人事ではありません。

製造業の衰退は集荷量の減少に直結し、原材料(スクラップね)の需要減少とコスト圧縮圧力による価格下落に繋がりますから。

そうなれば、設備を持ってスクラップを触る仕事が採算に合わなくなり、事務所に机と電話一本で仕事・・・なんてことになりかねません。

日本の電気料金が、国際水準と比較して突出して高いものにならないことを望みますねえ。



そう言えば、原発ゼロについて「経済界の反応は?」みたいな新聞記事が出ていて、各種団体や企業のトップの意見が出ていました。


ほとんどは原発ゼロによる影響を懸念していましたが、ソフトバンクの孫正義社長だけは前向きな意見でしたわ。

さすがですねえ。

自分さえ儲かれば良いという姿勢を徹底するところに感心します。

このくらいやらないと儲からんのだね。

お~い、一本だけ残っている我が社のソフトバンク携帯、解約しといて~。



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