サイクルオペレーション株式会社
ブログ記事サイクルオペレーション株式会社
たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。
タイ。カンボジア国境へ
Posted Date:2018/05/29(Tue) 06:22
タイとカンボジアの国境の街にやって来ています。
おそらく、タイ・カンボジア国境へは、距離的にも道路事情的にも、タイのバンコクから向かった方が早いと思います。
カンボジア国内の道路事情は、以前と比べて飛躍的に改善されたとはいえ、まだまだタイには及ばないというのが、率直な感想です。
カンボジアでも、主要国道だと上の画像程度の道路が敷設されています。
かつてのように悪路を長時間揺られることは無いのですが、犬やニワトリや牛やヒトが道路に飛び出してくるので、かなりの注意を払って運転する必要があります。
ウシさんが道路を塞いでいます。
いかにも分かりやすい画像ですが、現場の真実はこの画像とは違うところにあります。
上のような画像を見ると、
「いかにもありそうだな」と思われることでしょう。
旅行等で実際に行ったことが無くても、テレビ番組などでもよくこういう風景を紹介していますから。
この画像から受ける印象は、ドライバー目線だと、「危ないなあ…!」でしょう。
でも、さすがに大きなウシの群れが相手だと、割と遠くからも見えるし、事故には結びつきにくいかな?という印象も、同時に抱いてしまいます。
「テレビやネットで知る危険」としてはその程度で良いと思うのですが、現場で現実に走るとなると、もっと大きな危険があることを知ります。
上の画像は、「ウシさんがいる」という危険を伝えていても、実際のウシさんは、いつもこのように目立って歩いている訳ではありません。
一頭だけで単独で移動しますし、道路の土の色と一体化(保護色化)した奴が、あちこちの茂みに潜んでいます。(笑)
飛び出してくるイメージは無いですが、クラクションを鳴らそうが何をしようが、歩く向きもスピードも変えない、超マイペース牛が、一定数います。
こんなマイペース牛をビーフにしないよう、十分な注意が必要です。
ウシさんだけでなく、イヌ、アヒル、ニワトリ、ヒトなどに十分注意を払いながらのドライビングが必要です。
あと、低速車との速度差に気を付けないといけません。
スーパーカブに荷台を連結し、その荷台に20人ほどが乗っている、事実上の「20人乗りスーパーカブ」や、「耕運機を動力としたトラック」などが、同じ道路上を走っています。
歩くのとそう変わらない速度で走っている車両と、時に時速100km以上の速度で走る車両が、同じ道路上を走っています。
自動車専用道路の重要性を感じますねえ。
一応、制限速度は60km/h に設定されているみたいです。
順法意識が問われると言われればその通りですが、昔の日本と同様に「ある程度」しか守られていませんから、「最高速度 出せるだけ」みたいな車がほとんどです。
最後にドライバー目線として「怖い」と感じたのは、当たり前のように、車線をはみ出してくる対向車があることです。
「追い越し禁止が守られない道路」が、いかに危険に満ちているかを、リアル絶叫マシン状態で体験できます。
所々でメンテナンス中(舗装なし)のところがあるのも、お約束です。
時々、穴がありますから、車輪を落とさないように注意が必要。
雨が降ると、穴の深さを見分けることが出来なくなるので、注意が必要。
ただし注意してもどうにもなるものではなく、「リアル ロシアンルーレット」です。
深い穴に落ちても、車体を地面に擦り付けるだけ。
それぐらいで壊れる車は、困るなあ。
さて、カンボジア側の国境の街の名前は、「ポイぺト」と言います。
先月、ベトナムとの国境に行った際に感じた「バブリー」な感じはありません。
「どこにでもある、タイ国境」というイメージ。
首都と比べると、少しばかりのうさん臭さはあるものの、治安の悪さや、悪質な胡散臭さを感じることはない。
キレイな表現だと、「法による支配が行き届いている」街だと感じました。
法による支配が行き届いた地域だということを前提に、この国境を利用することがあるかもしれません。
それが分かっただけでも、今回は目的を果たしたな。
こちらはカンボジアの地方都市にある自転車屋さんです。
我々の中古自転車を取り扱いたい…と、取引を申し出て頂いている小売店です。
日本的感覚だと、見た目が立派でないかもしれませんが、この街最大の自転車屋さんですから、販売台数はコンテナ丸ごとで売っても良いくらいの数になります。
不況期に備えて、取引したい相手です。
こちらは、新品の中国製自転車です。
子供用ですね。
子供用自転車に関しては、他の国も同様に中国製の新品を多く見ることが出来ます。
子供用だから、外見重視で選ばれる面もあるのですが、日本からの供給量が少ないことも影響しています。
もっと供給量を増やしても良い商品ですが、単価が安い製品なので、採算的には我々にとって難しい一面があったりもします。
上の自転車は、日本からの中古自転車をリペアしたものです。
シートやグリップ、ベルなどが交換されています。
「カンボジアでさえ」、「中古自転車でさえ」、見た目重視なんです。
こういう現状を理解しておくことは、大事ですよ。
普通の日本人的感覚で仕事をすればよいのですが、私たちの業界はこれまで中国人との接点が多かったので、「何でもよい」的な感覚に、少々汚染されています。
本家の中国さんも、「何でもアリ」からの脱却を目指しているのですから、我々も感覚の修正が必要かもしれません。
今回のレポートはこれまで。
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