サイクルオペレーション株式会社
ブログ記事サイクルオペレーション株式会社
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鹿児島編
Posted Date:2015/08/12(Wed) 05:24
前回のブログで、南九州へプライベートな旅行へ行ってきたことをお知らせしておりました。
今回はその続編と言うことで、「鹿児島編」であります。
2回にわたって同じネタを引っ張るようで申し訳ありませんが、慢性的なネタ不足という事情がございますので、そのあたりはご容赦くださいませ。
鹿児島にもたくさんの観光名所があります。
私も観光客らしく、桜島や開聞岳などの観光地をいくつか巡って来ました。
ま、しかし桜島や開聞岳のことをブログに書いてもしょうがないので、本日のテーマはコレです!
私が鹿児島を訪問した際には必ず訪れる場所です。
その名も、「知覧特攻平和会館」です。
今回の旅行では、15歳の二男と10歳の三男を連れて行きました。
二男にとっては2回目、三男は初めての知覧特攻平和会館です。
ここはかつて、陸軍の飛行場、飛行学校があった場所です。
第二次世界大戦末期の沖縄戦において特攻基地として使用され、沖縄戦の後も多くの特攻機が出撃して行った場所です。
写真、遺書などの遺品約4,500点、特攻隊員の遺影1,036柱などが展示されていますが、館内は写真撮影禁止ですので、パンフと外観の画像でお許しください。
私は基本的には子供への教育のために連れて行っていますが、皆さんも機会があれば、どうぞ訪問してみて下さい。
隊員の遺書などは涙なくして読むことが出来ませんが、何か精神的な変化があると思いますよ。
私なんかは不謹慎かもしれませんが、心が晴れると言うか、清々しい気持ちになってパワーが出てきます。
おそらくはかつて特攻の対象だった国からの観光客の方々、軍人なんかの姿も見受けられます。
今回も、「Y」という米軍関係車両のナンバープレートが取り付けられた車で来ていた家族連れや、欧米系の若い女性二人組なんかも目撃しました。
いずれにせよ、「日本人なら一度は行っておけ」ということです。はい。
さて、「特攻」という言葉くらいは皆さん聞いたことがあるでしょう。
本来の意味は、「生還の見込みが極めて低い決死の攻撃」を指します。
ここでは航空機により敵艦船に対して体当たり攻撃を敢行する、絶対に生きては戻れぬ「十死零生」の作戦について書かせていただきます。
立案者自らが「統率の外道」と評したと伝えられるほど、勝算の無い、破れかぶれの悪あがきであったことは事実です。
現代を生きる我々は、過去の人々を正確に理解することはできないかもしれませんが、第二次世界大戦以前の日本について、あまりにも多くの誤解があると思います。
特攻に関することでも非常に多くの誤解があると思いますが、「自分と同じような考え方、感性を持った人間が特攻を命じ、命じられた」との前提で考えれば、誤解は小さくなるのでしょう。
私なんかの世代だと、父が少年期までを過ごし、祖父が兵隊として経験した時代の話ですから、過去は過去でも、とても身近な時代です。
私は、その時代を過ごした人から育てられたわけです。
自分という人間には、その時代を生きた人の考え方や感性が当然に受け継がれているはずですし、自分と大きく異なる人々であるはずが無いのですわ。
知覧に所属した隊員の中で、最年少者は17歳。
そんな若者・・・と言うより子供が、体当たり攻撃をせざるを得なかった時代です。
特攻の代名詞となった「神風特別攻撃隊」ですが、初出撃は1944年10月21日、敵を発見して初攻撃となったのは10月25日のことです。
この初攻撃で護衛空母一隻を撃沈、五隻に損傷を与えるという大変な戦果を挙げました。
予想以上の大戦果を挙げてしまったことが不幸を拡大したのでしょうが、ここでは詳しく述べません。
翌10月26日、軍令部総長が昭和天皇に対して戦果を奏上したのですが、その時のお言葉は、
「そのようにまでせねばならなかったか。しかしよくやった。」
だそうです。
また、10月30日には海軍大臣に対して、
「かくまでせねばならぬとは、まことに遺憾である。神風特別攻撃隊はよくやった。隊員諸氏には哀惜の情にたえぬ。」
と仰せられたとのこと。
昭和天皇による言葉の受け取り方は、人それぞれなのでしょう。
しかし少なくとも、十死零生の攻撃とは、1944年10月末という第二次世界大戦末期の情勢の中でも、「そのようにまで・・・」、「かくまでせねば・・・」と評されるほど、非常識な作戦だったのです。
そのような事実をもって、
「自分と同じような考え方、感性を持った人間が特攻を命じ、命じられた」
と申しております。はい。
命じる方も、命じられる方も地獄・・・ ということです。
「命じる方も地獄」という表現というか感性について、ご理解いただけない方もおられるかもしれませんが、言葉で説明するのは難しいですねえ。
「命じる側」だった方のことについても少し触れておきます。
神風特別攻撃隊の創設者である大西瀧次郎中将は、昭和20年8月16日に割腹自決を遂げています。
遺書の内容は、
死をもって旧部下の英霊とその遺族に謝すること、後輩に軽挙は利敵行為と思って自重忍苦し、日本人の矜持も失わないこと、平時に特攻精神を堅持して日本民族と世界平和に尽くすように希望する。
というものだったそうです。
こんな歴史を知れば、誰もが「二度と同じ悲劇を繰り返してはならない」と考えることでしょう。
二度と同じ悲劇を繰り返さないための方法論として、「核武装すべき」と考える人もいれば、「憲法9条を堅持すべき」と考える人もいます。
方法論は多種多様ですからねえ。
目的は同じなんですが。
いつも訳の分からない話ですいません~。
屑屋の主張はここまでとしますね~。
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