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国鉄って知ってるか?

投稿日時:2013/09/26(木) 07:42

JR北海道で列車事故や不祥事が相次いでいます。

新聞やニュースなんかで報道されることが多いので、恐らく皆さんご存知でしょう。

一旦このようなことが起こると、マスコミによる重箱の隅を突っつくような粗探しが始まりますので、いくらでもポロポロと問題が出てくるという悪循環。

「あ~かわいそうに」と思いながら報道を見ていたのですが、あまりに色々と出てくるのでJR北海道という会社をほんの少しだけ調べてみました。


結論から申し上げると、JR北海道って「国鉄のまま」なんですね。

なぜ国鉄のままと言うのか?

内部の詳しい事情を知っている訳ではありません。

昭和の時代に行われた国鉄の分割民営化以来、事実上一度たりとも黒字を出すことなく、赤字を垂れ流し続けているからです。


JR北海道の2013年3月期の鉄道事業の売上げは約780億円。

一方で経費は約1100億円。

年間の赤字額は300億円を超えています。


なぜ倒産しないのか?

JR北海道は経営安定化基金というファンドを持っています。

このファンドの運用益利回りで赤字を補填しているのですが、なんとそのファンドは4%以上の利回りで運営されている。


このご時勢で、4%以上の利回りを稼ぎ出すとは!

JR北海道という会社は、日本の金融機関はもちろん、欧米のハゲタカァンドにも負けない、超やり手の運用会社だったようです!


・・・なんてことがある訳がなく、とある独立行政法人が4%以上の高金利で無理やり借りてあげているだけ。

国民の目を欺くための偽装は行われていますが、事実上の国庫補填ですな。


結局、JR北海道の赤字は国民が毎年補填しているのが現状であり、この仕組みが崩れない限り、いくら赤字を垂れ流し続けても倒産する事は無い。

こんなインチキ、民間企業とは認められません。

したがって、スクラップ屋のオッサンから「国鉄のまま」と言われる羽目になるのです。


最近頻発している事故や不祥事ですが、我々が原因を想像するときに「国鉄がやっていること」と考えると、真実に近い答が出てくるんじゃないでしょうか?


ただし、「国鉄」って言っても、どんなものか知らない世代が増えています。

国鉄が民営化されてから、たぶん25年。

私は当時高校生だったのですが、国鉄時代にクソ偉そうな態度だった駅員たちが、民営化後は急に愛想が良くなり、挨拶までしてくれるようになった・・・と強烈な印象で記憶しています。

そんなものは氷山の一角なのですが、「国鉄」というのは、悪しき日本の組織体質の象徴のようなもの。

そんなのがゾンビのように生き残っていたら怖いですね~。

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