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イスラム教徒と当社の受難

投稿日時:2017/09/18(月) 06:31



唐突ですが、「ロヒンギャ」という言葉を聞いたことがありますか?


日本からの中古自転車の主要輸出先である、ミャンマー西部のバングラデシュと隣接する地域を居住地区としているイスラム教徒。


こういう理解でエエでしょう。





隣国バングラデッシュへ大勢が難民として逃れたり、タイやマレーシアなどへも逃れることもあるようで、近隣国にとっても大きな問題になりつつあります。


何百人もの人に意見を聞いたわけではありませんが、当事者であるミャンマー人、あるいは近隣国のタイ人などに話を聞くと、ロヒンギャに対する感情は、決して良くありません。





なぜならロヒンギャは、イスラム教徒だからです。





宗教の違いを理由に、差別的な扱いをしてはならない…という考えが、理念の上、建前の上では尊重されているものの、実際の国民感情は違います。


身近な例では、日本と韓国みたいなものかな?





日本で韓国人集団が暴れる、あるいは逆に、韓国で日本人集団が暴れる…という事態が起こった時、治安当局が少々手荒に鎮圧しても、国民感情的には大きな問題にならないでしょう。


同じような感覚で、ミャンマーやタイの多数派市民は、イスラム教徒を排斥したいという感情を持っているように感じます。





ミャンマーやタイは、仏教徒が多数派ですからねえ。


近年のイスラム過激組織による悪影響もあって、イスラム教徒に対する風当たりが厳しくなっているのでしょう。







そんな政治的、宗教的な問題に対して、私が口をはさむ話ではありません。


何を言われても、「へえ~」「ふ~ん」「そうなんだ~」と、適当に受け流すだけです。





メシのタネにならない話には、乗らない。


カネにならない話は聞き流す。





良くも悪くも、これが商人の現実的な対応。







しかし実は、日本から中古商品を海外へ送る業者の中には、パキスタン人に代表されるような、イスラム教徒が結構多いのです。





あ、私が言う「パキスタン人」とは、パキスタン人とバングラデシュ人だと思ってください。


バングラデシュとは、旧東パキスタン。


いちいち区別せず、どちらもパキスタン人と呼ぶのが、タイやミャンマーでのスタンダードなのです。





そして日本の中古関連バイヤーの中には、実はロヒンギャも結構多い。


ロヒンギャも含めて、パキスタン人と呼んでいます。







そのパキスタン人ですが、彼らはミャンマーやタイなどにも大勢の仲間がいますから、そういった国々へ商品を送り、現地で売りさばく。


例えば、タイへ輸出するのが日本在住のパキスタン人なら、タイで荷物を受け取るのもタイ在住のパキスタン人。


そういう流れになっています。





日本ではそれほど大きな問題になっていませんが、大勢のイスラム教徒が国に入り込んできて、ビジネスをやっている。


ミャンマーやタイでは、このような状況が問題になりつつあり、排斥する流れが出来つつあります。







当社が拠点としているのは、タイとミャンマーの国境地帯に位置するエリアです。


実は当社の店の前が、タイへの不法入国者を、ミャンマーへ送り返す時の船の渡し場になっていまして、毎日多くのミャンマー人が送り返されています。





画像は少し古いですが、国境の渡し場です。


ここから物資や人員が、国境を越えて送られています。





日本人でも、船頭に話を付ければ、簡単に入国できますよ。


ただ、捕まった場合、「人権」という言葉とは無縁の待遇となります。





個人的には、「話し合いで、何でも解決できると信じている方」などを、ぜひ越境させてあげたいですね。


そのような方がおられましたら、私が手配をさせて頂きます♪





もちろん、一切責任は負いません。


何があっても、話し合いで解決をお願いします。(笑)







さて、従来タイからミャンマーに向け、檻付きのトラックの荷台に乗せられて強制送還で送り込まれてきた人は、一日に数十人。


トラックに一台か二台分くらいの人間が送り返されていました。





ところが最近数カ月、多い日は一日に数百人が送り返されている。


トラックが列をなしてやって来て、ウチの店の前で降ろして行くものだから、商売の迷惑になっています。





特にインド系の顔立ちをした人は、タイで厳しい取り締まりを受け、問答無用で強制送還。


インド系の顔立ち=イスラム教徒という認識ですね。





これまでは、車に乗って移動中の人間を取り締まり、首都バンコクなどの都市部へ流出することを取り締まっていました。


現在は、国境地帯の工場や店舗で働いているだけの労働者まで取り締まり、強制送還の対象になっているようです。





おかげで労働力不足に陥り、経済活動に支障を来たしているとか。







我々が拠点としているところも、イスラム教徒が拠点としているところも、同じエリアになります。


国境貿易に都合が良い場所に、国籍問わず多くの商人が集まりますから。





国境貿易をやっているイスラム教徒が増えると、官憲の目につく。


イスラム教徒だけを追い出すのはマズいから、全員追い出してしまえ!





そんな、とばっちりを受けつつある。





かないませんなあ…。











画像は、先週タイ・ミャンマーの国境で撮影したものです。


日本から輸出された中古自転車を、コンテナから降ろし、船に積み替えて国境を渡してくれています。





働いているのは子供のように見えますが、彼らは体が小柄なので、幼く見えるだけ…だと思っておくのがベター。


「年齢は?」なんて、野暮なことは聞きません。





わずかな小遣いを稼ぐため、メシを喰うために、女の子でも重い自転車を運ぶ重労働をしているのだから、邪魔してはいけない。


こういう現実を見るたび、今の日本は甘いなあ…と感じます。





文句を言わずに働かないとダメね。

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