サイクルオペレーション株式会社
ブログ記事サイクルオペレーション株式会社
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大切なモノ
投稿日時:2017/04/03(月) 06:20
先週の水曜日から木曜日の話です。
ギックリ腰を発症してから約10日が経過し、痛みもずいぶんと和らいで、回復を実感していました。
この間、一切の現場仕事を放棄(?)して回復することに専念していましたから、当たり前と言えば当たり前なのでしょう。
細かいことを言うようですが、発症してから一週間ほどはメキメキと回復したのに比べて、その後の3~4日間は、小康状態とでも言いましょうか、あまり回復が進まない。
そんな風に感じておりました。
水曜日の夜も、そんなことを考えておりました。
前日と比べて回復しているように感じないし、むしろ痛みが悪化したようにも感じます。
翌木曜日、その感覚が間違いではなかったことが判明しました。
木曜日は、時計の針が一週間以上も巻き戻されたように、起き上がることすら困難なほどの状態に逆戻り。
椅子に座っていることさえ辛く、一日の半分近くをベッドの上で過ごすことになりました。
ギックリ腰の先輩諸氏からは、「ギックリ腰は中々治らない」とか、「すぐに再発する」など、散々に怖い言葉を聞かされているだけに、少し不安な気持ちになります。
「いつでもトラックに乗って、現場仕事に従事できる」
実はこれが私の「心の拠り所」とも言える、大切な事業の前提条件なのです。
私たちの仕事なんて、いつ土台が崩れ落ちるか、分かったものではありません。
様々な理由で、自転車貿易が不可能になったり、仕入れが止まったりする可能性がゼロではないという前提で物事を考えなければいけないのです。
これまで築き上げてきたものが、あっという間に崩れ去る可能性がある。
悲しいことですし、絶対に起こって欲しくないことですが、その現実に直面した時には、現実的な対応をしなければなりません。
さすがに具体的なシミュレーションまでしていませんが、八方塞がりのような状況になった時、有効だと思われるプランは、「時計の針を10年巻き戻す」です。
時計の針を10年巻き戻すと表現しましたが、要するにこれまでの10年間で、会社の状態が最悪だった時と、同じようにやれば良いんです。
当社の状態が創業から今までで最悪だったのは、リーマンショック後の2008年秋から2009年春ぐらいまでの間でしょうか?
その期間の事は何度かブログでも書かせて頂きましたが、簡単に言えば、私と番頭のスズシゲ君の2人が、それぞれトラックに乗って商品を集め、「チャリンチャリン」と小銭を稼ぎに出ていました。
結局、自分で自分の給与と経費とプラスアルファを稼げる人間だけが、体を張って仕事をすれば、どのような状況になっても生き残っていけると思っています。
今では、他にもそういう人間が当社にはいる・・・かな?
いるかもしれないし、いないかもしれない。
何しろ、その当時のことを知るスタッフがいませんからねえ。
何とも言いようが無いのですが、決して甘くないことは確かです。
例えば当時、私は週に2~3回、名古屋から富山までトラックに乗って仕入に出ていました。
片道300kmの行程を、往復ともに一般道利用です。
早朝あるいは深夜に名古屋を出発して、4トントラックに手積みでスクラップや中古品を満載して、再び一般道で戻って来る。
体調の悪い時、大雪の時、多めの利益が上がった時などだけ、当時50%OFFだった深夜割引や通勤割引の利用限定で高速道路を利用する。
要するに、最小の経費で、最大限に体を酷使して運営するのが一番だし、それ以外に方法は無いのですが、決して甘くないという事です。
話が少し逸れましたが、その当時と同じことが出来る準備を、整えておかないといけない。
それが私の基本理念(言い過ぎ?)なのですが、ギックリ腰の持病持ちでは、「いつでもトラックに乗って、現場仕事に従事できない」のです。
だから大問題なのです。
よく「以前には戻れない」という話を、他の経営者たちから聞きます。
企業が成長し、業務内容や事業環境が変化しているのに、以前のような形には戻れない・・・という意味で、聞かされる言葉です。
尊敬する先輩諸氏からも言われる言葉なのですが、この考えについては、私は賛同していません。
だって、以前に戻すことを試してもいないのに、無理だと言われてもねえ。
要するに、これまで築き上げてきたものを失いたくないでしょ?
そうとしか受け取れないのです。
話が飛びすぎだから、このへんで止めておきましょう。
私が大切にしているものは、姿・形が目に見えるようなものでは無く、金銭的な評価が出来ないようなモノなのです。
「自分がいつでも現場に出れる」というのも、それを金銭的な評価に置き換えるのは難しいでしょ?
でも、それをとても大切にしています。
形の無い財産・・・と言うのが良いのでしょうか?
命の次に大事なのはカネ・・・という考え方があります。
私もそう思いますよ。
ただ、正確に言えば、「カネ」ではなくて、「カネを生み出すチカラ」と言うのが正確でしょう。
金なんか無くなっても、金を生み出す力さえあれば、簡単に作ることが出来ます。
一方、金を持っていても、金を生み出す力がないボンクラだと、減らすだけですからねえ・・・。
命の次に大切である、「カネを生み出す力」。
その手っ取り早い手段である、頑強な肉体を私は失うんでしょうかね?
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