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天安門前の車両炎上事件

投稿日時:2013/10/31(木) 06:35

2013年10月28日、中国北京市中心部の天安門前で車が突入して炎上し、5人が死亡する事件が発生しています。

新聞・テレビなどで結構大きく取り上げられていましたので、事件発生くらいはご存知の方が多いことでしょう。


この事件、中国の支配に対する分離独立運動が盛んである新疆ウイグル自治区の出身者、もっと言えば、ウイグル人の犯行だと目されていたようです。

中国公安当局は、事件は計画的な組織的テロ事件とみて捜査し、30日にはウイグル族の容疑者5人が逮捕されたとのこと。


新疆ウイグル自治区の分離独立運動については今日は触れません。

中国政府批判などの、私の思想の部分以外のところで、中国公安当局の言う、「組織的テロ事件」という言葉尻をとらえて少し考えて見ました。


そもそも、テロ(テロリズム)って何だろう?

一般的には、何らかの政治的目的を実現するために、暴力によって脅威(恐怖心)を相手に与えることを手段として用いる傾向・主義、およびそれによって行われた行為・・・とされています。



ふむ。

日本語の解釈の問題があるかもしれませんが、仮に抑圧されている弱者が、強大な国家権力に対して放った一矢であっても、それは「テロ」という言葉が当てはまりそうです。



「テロ」という言葉は、少なくともわれわれ日本人は相当マイナスイメージで受け取るかと思います。


正義がどちらにあるかという問題以前に、「テロ=悪」 と断定せざるを得ないような響きが、この言葉にはありますね~。



事実関係は別として、ちょっと他の言葉を考えてみました。


「何らかの政治的目的を達成するための実力行使」を表現する言葉を考えてみると、いくつか思い当たります。



例えば、「レジスタンス」という言葉。

「レジスタンス」という言葉は、もっぱら、ある国が異国の軍隊によって占領されることに抵抗する運動と定義されています。


あるいは「ゲリラ」。

ゲリラとは、ゲリラ戦(遊撃戦)と呼ばれる不正規戦闘を行う民兵またはその組織のこと。


他には「パルチザン」。
パルチザンとは、占領軍への抵抗運動や内戦・革命戦争における非正規の軍事活動、またそれを行なう遊撃隊およびその構成員。


中国からの分離・独立を目指す運動家にとっては、今回の事件はテロではなく、レジスタンスであったり、ゲリラであったり、パルチザンであったりするのでしょう。



最後に言葉の問題じゃなくて、私の感覚ですが、


一般市民を巻き添えにすることを躊躇しない抵抗運動は、日本を含めた国際社会から受け入れられないと思います。

一方で、100%自国民が自国政府に対して仕掛けている・・・という点において、例えばアメリカにおける9.11事件のような、外国人が他国に仕掛けるテロとは一線を画しているとも感じます。


ま、しかしこれから中国も大変でっせ。


 

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