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スコットランドの住民投票

投稿日時:2014/09/19(金) 06:10


昨日9月18日、英国北部にあるスコットランドの独立賛否を問う住民投票が行われました。

日本時間19日の朝には、その結果が判明するはずなのですが、この記事を書いている時点では、まだ判明しません。

私の予想では、「独立反対」が過半数を得ると思いますが・・・。




まずは、「スコットランドってどこ?」という方のために、地図をどうぞ!


青色で塗りつぶされた場所がスコットランドです。

英国の北半分・・・みたいなイメージですね。



さて、先ほどから何度か、「英国」という呼び方を表記してきましたが、皆さんは、英国の正式名称をご存知ですか?



イギリス?

大英帝国?

グレートブリテン?




どれも、何となく聞いたことがあるでしょ?

正解は、

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国

です。



長い正式名称ですね。

上の地図で表記されている、「イングランド」、「ウェールズ」、「北アイルランド」、「スコットランド」の4つの国で構成される連合王国が、「イギリス」であるということでご理解ください。



スコットランド王国とイングランド王国が合邦したのは、1707年。

今から300年以上前の話です。



そんな大昔から一つの国家として歩んできたスコットランドが、なぜ今頃になって独立なのか?

不思議な話・・・のようですが、動機は単純明快です。



スコットランド沖には、「北海油田」が存在します。

このため、スコットランドの民族主義者たちは、「スコットランドが独立すれば、北海油田の富を独占でき、豊かになれる!」と主張するのです。



この北海油田ですが、イギリスの鉱区では石油生産量が1990年代後半にピークを迎え、その後は徐々に減少しています。

1981年~2005年の間、イギリスは原油の純輸出国でしたが、2005年以降は純輸入国に転落。

2020年代に入ると枯渇が進み、多くの油井で生産が停止する予測がなされており、海上油田ではプラットフォームの解体に巨額の費用を要するため、将来性が懸念されている・・・という状態です。



天然資源を頼っての国家運営なんて、時代錯誤も甚だしい。

アラブの産油国でさえ、将来の石油資源枯渇を見越して脱石油依存を進めようと必死なのに・・・。

こんな住民投票が本気で行われること自体、イギリス人・・・いや、スコットランド人も落ちたもんだと思うのであります。はい。

 

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