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議員と金・・・か

投稿日時:2014/08/11(月) 05:59

兵庫県の某県会議員が、2013年度の政務活動費として、1年間に195回日帰り出張し、領収書なしでおよそ300万円の支出をしていたことが話題になっていました。


会見全編のダイジェストです。号泣会見になるのは、3分30秒あたりから。



これを契機に、いわゆる政治とカネの問題がクローズアップされ、あちこちで「あれはおかしい、これは怪しい」との大合唱がマスコミで繰り広げられました。

ひとたびこのような問題が発生すると、アラ探しが始まるのは毎度のことですね。



当ブログの愛読者の中にはご存知の方も多いのですが、私はかつて国会議員秘書を務めていたことがあり、選挙における会計責任者として収支報告を行った経験もあります。

その経験と、企業の決算を行う立場である現在の状況とを照らし合わせると、そりゃあ議員の決算とも言える収支報告なんて、バカバカしくなるほど簡単で甘いものです。



一番の違いは、企業の決算は複式簿記ですが、収支報告は単式簿記であるという点でしょう。

とても乱暴に二つの方式を解説しますと、単式簿記は単純な会計方法、複式簿記は複雑な会計方法とご理解ください。

そのままですね・・・。



単純な会計方法のほうが、色々と誤魔化しやすいのが世の常です。

結果、議員の決算とも言える収支報告は、単式簿記なので不透明な支出が行われやすいのは事実です。



なぜ議員の収支報告が単式簿記で認められているかというと、自分たちでルール(法律や条例)を作るからです。

「事務が煩雑になる」という、信じ難い理由で認められているのが現実です。



決算とは煩雑なもの。

これが世間の常識なんですけどねえ。



少なくとも、昔の議員は浮き世離れしていた証明みたいなものですね。

父ちゃん母ちゃんだけでやっているような、家内工業でも民間企業では複式簿記が義務付けられていますが、自分たちだけは単式簿記でよい法律を作ってしまうんですから・・・。



いわゆる知識人やマスコミの論評などを見ても、複式簿記に改めるべきだとの意見は多いです。

たしかに、会計処理を明朗にすることによって不適正な支出をさせないことは大切なのですが、実態を考えるとあまり大きな意味があることではない・・・と私は考えています。





理由は簡単でして、議員の大多数は、「本当は赤字だけど、黒字決算している企業」みたいなものだからです。



かつて建設業なんかでは多かったと思います。

現在でも、赤字決算をすると許認可が取り上げられてしまうような企業や、金融機関から取引が停止されてしまう恐れがある企業では行われていることでしょう。



実質は赤字なので払わなくて良い税金を、無理やり黒字にして払うようなことが、現実の世の中ではあります。

地方議員、国会議員で事情は多少違うのですが、長いスパンで見れば、議員のほぼ100%は同じような事情を抱えています。

つまり、本当の支出はもっと多いのだけど、書けないから書いていない・・・ということです。



清く正しい会計をやるためには、あらゆることに領収書添付し、複式簿記で収支報告するのが良いのでしょう。

でもね、それは赤字だけど黒字決算している企業に対して税務調査に入り、あれこれ指摘するようなものです。

意味がないとは言いませんが、あまり意味がない。・・・同じか。




もう少しだけ書きますと、かつて政治家といえば地元の名士しかなれない職業でした。

その最大の理由は、選挙にカネがかかるから資産家じゃないと無理・・・ということであると思います。



それは問題だということで、さまざまな法改正がなされて、誰もが立候補しやすい制度に改められました。

平たく言えば、貧乏人でも立候補しやすい制度に変わりました。

それ自体は非常にすばらしいことなのですが、皮肉にも新たな問題が生まれたのも事実です。



かつて政治家といえば、自己資産の持ち出しが当たり前だったのですが、政治家を生業として資産形成する輩が出てきたのです。

私も貧乏ったれですが、貧乏人が政治家をやるとそうなるリスクが高い。

何か制度を変えると、必ずメリット・デメリットの双方が出てきます。



人間の世とは、難しいものです。








 

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