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葬儀費用

投稿日時:2014/01/10(金) 05:50


葬式費用ってどの位かかるかご存知ですか?

少なくとも私はつい最近まで経験がありませんでしたので、人のうわさで「2~300万円らしい」という程度の事しか知りませんでした。

私は、昨年末に初めて葬式を挙式する「当家」という立場になりまして、ようやく葬式の全貌を見ることができました。



結論から申しますと、昨年末に葬式を行って要した費用は、全て含めて約300万円というところでしょうか。

これは、いわゆる葬祭業者に全部一式を頼み、式場を借りて執り行った、ごく一般的な葬儀の費用です。

少しずつ要した費用の説明をしますね。



まず、葬祭業者に支払った費用が約250万円。

次に坊主に約40万円。

その他、心付けなどの雑費が約10万円というところです。



葬祭業者に支払った費用一式についてですが、死去から香典返しまで全てを含んでいます。

具体的に言えば、病院を出る時の寝台車料金、通夜・告別式の会場代、参列の返礼品代、通夜振る舞いや初七日後の飲食代、マイクロバスやハイヤーの代金、自宅に置く祭壇代まで。

参列者数は通夜、告別式ともに親族を除いて70~80人の規模です。

本当に何から何まで全部一式ですので、これ以外に必要な費用は、基本的に坊主へのお布施だけです。



次に坊主の費用ですが、こちらは詳細に書いておきますね。

坊さんへの費用についてですが、ズバリ坊さんに「いくら?」と電話で聞きました。

ウチの場合は具体的に教えてくれましたね。

もし、「お気持ちのままに・・・」とか言われていたら、坊さんが教えてくれた金額より少し低い金額を渡していたと思います。



まず、亡くなった当日に、坊主が一人「枕経」を上げに来ました。

当家は福井県高浜町にある臨済宗の寺に墓があります。

そこの住職が、会場である京都へただちに出てくるのは無理がありますので、ピンチヒッターで京都の坊さんが来てくれました。



ちなみに、「枕経(まくらきょう)」というのは、本来死んでゆく人が不安にならぬ様、案内として枕元で死をみとりながらお経あげる事です。

現在では死後すぐに行われる儀式の1つで、死者に初めて経を聞かせるという意味があるとのこと。

こちらは亡くなった当日で、手元不如意を想定してでしょうか?金1万円をお渡ししたのみです。



翌日の通夜式も坊さんは一人。


福井県から坊さんが出てきてくれました。

坊さんへの布施は、翌日の告別式および初七日と合わせて15万円也。

プラス旅費交通費として2万円。



告別式は坊さんが4人でお経を上げるという、中々豪勢な告別式です。

これは、高浜町あたりの地域慣習やお寺、宗派の考えなど、様々なものがミックスされての方針のようです。

お布施がお一人様7万円で、計21万円ナリ。

プラス旅費交通費として一人に1万円、2人に5千円で計2万円。



坊主へのお布施を合計すると、1万円+17万円+23万円で、合計41万円となります。



ちなみに、坊さんが値段を言ってこなかった場合、私が渡していたであろう金額は、旅費交通費込みで坊主一人一日あたり、6万円というところでしょうか?

坊さんの言い値は、それより1万円高い7万円だったのですが、それほど大きな違いではないと思います。



ああ、「戒名料」がいくらかっていう問題がよく言われますね。

ウチの寺の場合、戒名料っていうのはありません。

ただし、納骨して位牌をお寺に置いたとき、修繕積立金勘定みたいなものに20万円と、お寺に10万円の合計30万円を納めます。

戒名料とか何とかの名目はともかくとして、仏さん一人を寺にブチ込むのに30万円という事実には変わりがありません。



まとめに入ります。

だいたいどこの市町村でも、「公営葬儀」というものが存在するのが一般的です。

料金は大変安くて、およそ20~30万円で済みます。

信心が薄い(というか、ほぼゼロ)の私なんかは、葬儀は公営葬儀で充分だと思うのですが、思っていたより葬儀社の料金がボッタクリでは無かったというのが正直な感想です。

もちろん、クソ高い祭壇や棺桶などを使えばいくらでも料金は上がるのですが、葬儀社に支払った費用のうち、約半分は参列の返礼品や飲食代等々の間接費用です。



葬儀社も、葬式そのもので利益を上げるのではなく、返礼品や飲食代といった、通常の店舗やレストランのようなもので利益を生み出す仕組みになっているようです。

どんな業界、仕事でもそうですね。

表看板に掲げているものでは、中々利益を生み出すことができません。

実際には外部の人間ではわかりにくいポイントで収益を上げなければいけないということでしょう。




 

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