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このたびの相場変動について

投稿日時:2013/04/19(金) 07:13

ここしばらくの劇的な金属相場変動に、腰を抜かしそうになった同業者各位も多いことでしょう。

たとえば銅の国内建値なら、4月8日にトン77万円だったものが11日には80万円に上昇。

喜んだのも束の間、16日には-6万円の74万円に暴落しました。


金(ゴールド)の動きも強烈でした。

某大手貴金属会社の小売価格で見ると、4月10日に最高値のグラム5,338円を記録。

15日に254円下げ、翌16日にはナント618円も下げて、グラム4,408円まで下げたのでした。


私も少々ビビリました。

現在、銅相場で勝負するような真似は行っていないのですが、金相場の動きには大きな影響を受ける。

銅スクラップの売買と違って、今の金相場には事実上意味がないんですが、利益見込みを計算するにあたっては、取引時点での金相場しか物差しが無いのも事実。

金相場が変動すると、アタマの中のソロバンを弾き直さないといけないのは、他の金属の取引と同じです。


ここからは私の考えなのですが、

金(ゴールド)と、他の金属(銀、銅、鉄、アルミなど)は、根本的に性質が違うものだと考えています。

金以外のすべての金属は、製品の原材料としてだけの扱いを受け、その範疇で相場の変動が発生する同列の金属。

もちろん、金も製品の原材料としての影響も受けますが、通貨としての価値変動が発生する唯一の金属かと思います。


どう表現してもややこしいな・・・。もう少しストレートに表現しよう。

銀や銅なんかは、需給だけで相場が決定されます。

金だけは、需給だけでは相場が決まりません。

・・・このほうがわかりやすいか。


現在の金価格の決定権は、事実上各国の中央銀行が握っています。

各国の中央銀行が、事実上の金本位制復活を思わせるように、金価格をコントロールしていますからねえ。

ドルの信用が下落したことが最大の原因でしょう。紙切れは紙切れ、金は金・・・という扱いかと思います。


金属相場が大きく変動するような局面を迎えても、金相場と他の金属では異なった動きをする。

そう信じて(?)、私は金(gold)を重点商品として考えてきました。

今回の大きな相場変動の動きは、自分の考えを検証するよい機会だったのです。


結果として・・・今回は、金も銀も銅も、一斉に大きく相場を落としました。

これまでのところ、金は2日連続の下げで下げ止まり、3日目には上昇に転じました。一方で銅や銀は4日連続で下げて、ようやく下げ止まり。

現段階では、自分の考えが正しいのか、それとも単なる誤差の範囲なのか判断がつきにくいな・・・。

これからの相場の動きの中で、少しずつ想像していくしかありません。




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