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TPP参加について考え中①

投稿日時:2011/10/29(土) 12:56



まずTPP問題を考える上で、「反TPP」の代表格として報道されている「農業者」というか、「農業者団体?」の主張する、農業保護について考えてみた。

ずいぶんとあっちこっちへの飛躍がありますが、まあ適当にご理解ください。

農業保護を求める大義名分は、突き詰めれば「食料自給率」の問題である。
「食料が入ってこなくなったらどうするの!」という、いわゆる食料安保の発想にたどり着くわけですな。
この発想は、もっともなものではあるが、行き過ぎと言えない訳でもない。

なぜかって言うと、前の大戦が勃発した理由は、アメリカによる対日石油禁輸がその原因です。
近代国家の血液である石油を止められてしまったために始まった戦争です。

当時は世界の石油のほぼ全てを握っていた白人国家と覇権争いをすれば、世界中のどこからも石油を入手できなかった。
ということは、「石油が欲しかったら服従」もしくは「奪取」しか選択肢がないわけですから。

今だったら服従するでしょうけどね・・・

石油も現在は事情が異なる。
今、石油輸出国の大半は、アメリカを含めた第三国が「日本向けの油を止めんかい!」と言っても、よほどのメリットがない限り、止めることはない。
「日本向けの油を止めること」で、アラブ諸国やアフリカ、ロシアなどの石油輸出国全ての利益が一致する状況なんて考え難い。

ということは、今日では石油が止まるなんてことは考え難いし、そのような状況に陥らないように不断の努力を重ねるのが日本政府の仕事です。

食料についても全く同じことですな。

食料安保なんてのは、空論だと思いますよ。
ちょっと考えればわかるじゃないですか。
主たる食料輸出国が、「日本向けの食料を止める」ことで一致団結する事態が起こりますかっていうの。

その可能性があるとすれば、それはただ一つ。

日本が代金支払能力を喪失したとき、それが「石油」も「食料」も入ってこなくなる時です。

代金を払わない奴には、誰もモノを売ってくれませんからねえ。
ということは、「代金支払能力」すなわち、日本という国家が外国から食料を買えるくらい金持ちでいることが、平穏無事に暮らすために必要なのです。

北朝鮮やアフリカの最貧国で、なぜ餓死者が出ているの?

貧乏だからでしょ?
食料を他国から買うカネが無いからですよ。

他国に売れる商品を作って、貿易で外貨を稼ぎ、その外貨で石油や食料を買う。
日本が繁栄する・・・というか生きていくためには、これしかないのですよ。

ここまで読んでいただいたらお分かりだと思いますが、「他国で売れる商品を作ること」や「貿易で外貨を稼ぐこと」を推進する行為は、日本国に貢献する行為です。
我が社はそういうことで日本国に貢献しております。エッヘン。

反対に、これらを妨害する行為は、まさに売国行為・・・とでも言いたくなるような愚劣な行為です。

本題に戻りますが、TPPへの参加反対を表明する農業者の動機が、「TPPへ参加すると、他国で売れる商品を作ることを阻害する」というものであれば、彼らの言い分に利があります。

ただし、突き詰めると食料安保論に行き着くような理由では、何ら根拠のない空論であり、利権保持のためかと考えてしまうわけです。


ということは、「あなたはTPP参加に賛成なのですね?」と受け取られた方。

残念でした。

今のところ、私はTPP参加に反対です。


最近、原稿を作っては消して(消えて)しまうという悲しい出来事が続いているので、その話は別のページで。

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