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マレーシア、プラスチックごみを輸出国へ返送

投稿日時:2019/05/30(木) 11:12


「マレーシア、プラスチックごみを輸出国へ返送」


こんなニュースが流れていたのをご存知の方も多いでしょう。








返送先の国は、米国、カナダ、日本、オーストラリア、中国などらしいですが、返送先の国に日本が含まれていることで、マスコミも比較的大きく取り上げたようです。


当社業務には関係無い話なんですが、あまりにも誤解や間違いが多いので、今日は一言申し上げておきましょう。






まず、このようなタイトルを見たとき、ほとんどの日本人はこう考えるでしょう。


「悪徳業者がマレーシアにゴミを送り付け、それが発覚した。」





うん。


私も素人ならこのように想像するでしょう。







しかし、「マレーシアにゴミを送ろう」という動機で行われた可能性は、ほぼゼロと言って良いでしょう。





理由は簡単。


そんなことをしても、リスクが大きい割に、大したメリットがないから。







真相は、「日本政府の許可を得て、リサイクル資源として廃プラスチックを送ったが、マレーシア政府に『これは廃棄物である』と判定された」


これが正しい表現です。









この画像のコンテナが、日本へ送り返される予定のコンテナとして紹介されていた画像です。


画像に映っている女性は、日本で言うと環境大臣みたいな人らしい。







一般の方が見ると、この画像に積んである廃プラはゴミに見えるかな?


私には品位は高くないにせよ、リサイクル資源に見えますけどね。







画像のコンテナが、「資源」なのか「ゴミ」なのか、論争する意味はありません。


たとえ新品のバージンであろうが、オフグレードであろうが、マレーシア政府が「ゴミだ!」と言えば、それはゴミになってしまう。





そういうものなので、資源かゴミかを言い争っても仕方ないのです。







色々なマスコミが今回の件を報道していますが、内容はどこもお粗末ですね。


その程度の現実すら認識していない。







今の世の中、その報道を見て自説を垂れ流すバカも少なくありません。


私もその一人ですけど。♪





まあでも、自説を垂れ流すバカの大多数は、報道を真に受けてるだけの人ですから。







「プラごみ450トンが積み込まれたコンテナ10個が各国へ返送される」


こんな報道に疑問すら持てない人は、意見を述べる資格は無いと言っても良いでしょう。





意味わかるかな~?





コンテナ一個に何トン積めるかも知らないの?


そういう話です。はい。







さて、今回のニュースの本質は何でしょう?


ニュースの本質というより、「マレーシア当局の意思表示は何を意味するのか?」というのが正確かな?







個人的には、


「マレーシアは、世界のプラスチックリサイクル工場にならない」という意味かと思います。






現在、中国で仕事が出来なくなった多くのリサイクル業者が、東南アジア各国へ拠点を移そうとしています。


マレーシアは、移転先としての主要国であることは間違いない。





しかし中国のリサイクル業者なんか、マレーシアに来てほしくない。


オマエら来るな!中国へ帰れ!





そういうマレーシア政府のメッセージだと思っています。







少なくとも、「日本からもプラごみが輸出されていたらしい。トンデモナイ!」などと考えるだけでは、あまりに短絡的ですよ。




 

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