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12月8日

投稿日時:2014/12/08(月) 06:03



ここは一体・・・何処でしょう?



同業者の方なら、すぐにお分かりでしょう。

と言うより、当たり前すぎて、「何を言ってるんだ?」と叱られるかもしれません。



そう。

ここは、海上コンテナの中です。



我々が通常使用するのは、40フィートのハイキューブ。

いわゆる「背高」と呼ばれるモノで、外寸サイズで、長さ12.192m、幅2.438m、高さ2.926mのコンテナです。



これに中古商品を積み込んで、海外へと輸出するわけです。





どんな商品でもそうでしょうが、「商品の流通コスト」というのは、結構大きな問題です。

弊社を出発してから目的地までの運賃総額で言えば、アフリカだとコンテナ一台あたり50万円以上、東南アジアでも20万円以上かかることが珍しくありません。

最高の積載効率で、最大の商品を積載しなければ、輸送コストがハネ上がってしまいますから、コンテナ積み込みもキッチリやらないといけないのです。



画像は、先日中古自転車を積み込んだ時のものです。



お馴染み(?)の中国人式積み込みだと、まずは自転車を半分位の高さまで積みます。

そのまま完成させるのではなく、2列目を作って行って、同じく半分位の高さまで積む。



2列目の自転車で、「足場」を作るんですわ。

自転車で作った足場の上に乗り、1列目を完成させていくというやり方ですね。



「脚立が要らない」というメリットがあるのですが、足場は不安定で作業しにくいし、足場にされた自転車の方は損傷するし・・・ですので、弊社ではキチンと作業台を使って仕事をしています。



「たかが、それだけ」のことなんですけどね~。



でも、業界では自転車を積む時は、自転車の上に乗るのが当たり前なのです。

多くの台数を積むために、積んだ自転車の上に乗って飛び跳ね、高さを少しでも圧縮するのも当たり前。



でも、そんなことをすれば、すぐに自転車のスポークなどの細い部品が曲がりますし、傷も付きます。

スクラップならともかく、「商品」に対してやることではありません。



業界の常識は、世間の非常識。

そんなことが、数多くあるものです。



丁寧に損傷しないように積んである自転車と、乱暴に無茶苦茶に詰め込んである自転車。

自分なら、どちらを買うか?



買い手の目線で、少し考えればバカでも分かることなのですが、中々「相手の立場に立って」仕事をするというのは、難しいものです。

でも、それが日本人が得意とする繊細さというか、高い職業意識での仕事だと思っています。



おかげさまで、そんな仕事が評価されて、弊社産の中古自転車は「少し高くても良いから欲しい」と、海外で高評価を得ています。



おそらく、自転車市況の悪化により、販売に困るような事態になったとしても、困ることはないでしょう。

こういう仕事を、何か一つ確立するのに、一年は要するみたいです。



時間がいくらあっても足りませんねえ~。


 

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